教えてキネさん、 ナオミディスコ 入門編。
どんなオンラインショップ?まるっと聞いちゃいまSHOW!
夏井:みなさま、はじめまして!ライターの夏井です。
このたび、メディア型オンラインショップ「ナオミディスコ」がオープンしました。パチパチパチ……!!
ところで「ナオミディスコ」とは?今度はお洋服とかバッグとかコーヒーとかアプリとか、ときめきのプレイリスト?色んなワードが飛びかってますが、聞きたいことがたくさんありすぎる〜。
そこで今回は、生みの親でアートディレクターのキネさんにお話を伺いたいと思います。全部まるっと聞いちゃいましょうー!
かいもの
夏井:キネさん、今日はよろしくお願いします。
キネ:よろしくお願いします。
夏井:ナオミディスコはメディア型オンラインショップとのことで、「かいもの」と「よみもの」が楽しめるんですよね!
キネ:そうなんです!オンラインショップなので「かいもの」はもちろん、私たちの活動の記録を「よみもの」として用意していこうと考えています。ナオミディスコとヤッチとムーン、うつわスカートの公民館と共同売店が一緒になったみたいな感じですね。
夏井:公民館と共同売店ですか?
キネ:はい。公民館で共同売店です(笑)。ナオミディスコという村の公民館と共同売店ですね。
夏井:ちなみに共同売店というのはどのようなお店ですか?
キネ:昔から沖縄にある商店の形で、村の人達が自分たちに必要なモノやサービスを購入できるように共同で出資して運営していたのが共同売店なんです。村を維持するのに必要とされていたお店です。今は少し形態も変わってきて少なくなっているようですが、現代風にいうと村民みんなで運営しているコンビニみたいな感じでしょうか?
夏井:なるほど、ナオミディスコという村の住民のみなさんが必要としているお店ということですね。では、ナオミディスコ村の共同売店ではどんな商品が並ぶのでしょうか?
キネ:それはもう、ときめきセンサービビビ!とくるようなアイテムを揃えたいですよね!私たちの作品や手掛けたプロダクトはもちろん、全国各地でつくったり集めたりした手仕事のうつわや、世界中の農家さんの情熱とこだわりが詰まったスペシャリティコーヒーとか、理由なしに欲しくなるかわいいギフトなど、毎日がちょっとハッピーになる、いやベリベリハッピーになるそんな品揃えでナオミディスコ村を盛り上げる売店にしたいと意気込んでおります!
古道具なんかもやりたいな、ふふふ。情熱だけがスパークして実態が追いついてないのですが。
夏井:わー、そんなこだわりの商品がオンラインで買えるなんて最高ですね!
よみもの
夏井:「かいもの」の内容を聞いているだけでワクワクしてきましたが、「よみもの」についてはどうですか?こちらが公民館ということだと思いますが。
キネ:はい、「よみもの」が公民館の役割ですね。
夏井:ということは、ナオミディスコ村の住民向けに何かを発信するということですよね?個人的にはものづくりの裏側の話なども聞けるとうれしいです。
キネ:ものづくりの裏話、いいですね〜。是非やりたいです。今まで試作も含め色々つくってきましたが殆どなんにも記録してなくて(笑)
夏井:作り手さんはそういう人、多いみたいですよね。
キネ:そうだと思います。特に私たちみたいな小ロット多品種で生産していると記録する間もなく売れてなくなっていくんですよね。店舗を運営しているスタッフたちもお客様に欲しいと言われたら全部販売してしまいますからね。きっと私がつくった文化なんですが、、昔は欲しいと言われれば什器やテーブルなんかも売ってました。カフェの椅子が売れちゃったのでキャパが小さくなりましたね(笑)でも今はせめて1個目につくったサンプルだけは残しておいて!とお願いしています。きっと店頭に立っていたら私もお客さまの希望を優先しちゃいますが……。なので、これからはどんなものをどんな想いでつくっていたのか忘れないようになるべく記録して発信していこう、と。
夏井:モノはなくなっても思い出は残る。
キネ:プライスレスです(笑)実際、作ったことさえ忘れてたりしてスタッフのiPhoneに残っていた写真なんかを見て当時の気持ちと一緒に思い出す、なんてこともあります。つくるきっかけとなった熱い想いさえも忘れるので多分重症だと思うのですが、「いや、忘れはするけど毎回本気でやっているじゃないか!」とポジティブに捉えています。
夏井:その気持ち分かります!私もひとつ仕事が終わるたびに「あれ?どうやってつくったんだっけ??」って記憶喪失になります。あんなに必死にがんばったのに。人は悲しいくらい忘れていく生き物なんですね……(笑)
キネ:ありますよね!ん〜何だろう、あの仕上がったら忘れる現象……あ!わかった。新生児から1歳までの子育てのような感じですね。必死すぎて誰に聞いてもあんまり覚えてない。想いはあるけれど。仕上がったら忘れる。
夏井:忘れますね。。。
キネ:あと、私たち音楽とか商品とか作品とか何かつくったものを間に挟んでコミュニケーションを取るほうがしっくりくるんです。なのでつくったものでみなさんの暮らしを応援できて、私たちの活動にもおもしろいと興味を持ってもらえたら、もう、最高です。応援されてる実感があると、また何かつくろうって気持ちになるので。
夏井:きっと、みなさん応援していると思いますよ。
キネ:そうだと嬉しいです。なんならみんなの心のふるさとになりたいくらいです。
夏井:心のふるさと?
キネ:昔遊んだ公園とか思い出に残る場所みたいに人の記憶に残りたいんです。だいぶ図々しい話ですよね(笑)
夏井:いえいえ(笑)、ステキだと思います。
キネ:私の幼い頃は近所の子供たちと公民館で集まって遊んでたんですけど。そういう場所で遊んだ記憶とかいつまでも残っていたりするじゃないですか。
夏井:なるほど、なんとなくキネさんの公民館のイメージがわかってきました。
キネ:伝わって嬉しいです(笑)
夏井:(笑)。そうそう、今回は動画の編集にもチャレンジするそうですね!
キネ:はい。「時代の波に乗らなければ」と、いきなりハードルを上げるタイプです。がんばります!他にも、日常コラムやニッチなジャンルの記事も追加していく予定ですよ。
夏井:記事も動画も楽しみにしています!
実店舗のご紹介
夏井:実店舗についても聞かせてください。
現在実店舗は、代官山、鎌倉、沖縄にあるんですよね。オンラインショップのオープンに合わせて渋谷店がオープンするとか!おめでとうございます!すごい、憧れの渋谷〜!!!
実店舗といえば、内装や外装もお店ごとにさまざまな特徴があっておもしろいですよね。「ヤッチとムーン」にある木彫りのクマ、とってもかわいいです。
キネ:ありがとうございます。お店の前でみんなを迎えてくれるヤッチとムーンのシンボル的な存在で、まさに看板息子ですよね。彼らは石垣島の山でスカウトしてきました。
夏井:山でスカウト……??? すっごく気になるんですが、その辺はまた今度くわしく教えてください!
各店舗には、お客さまがお買いものを楽しめるような色々な仕掛けが隠されているとか。その一部を少しだけ種明かししていただけますか?
キネ:お客さまには、なるべく体を使って自分で商品をさがしてもらうようにしています。いつ来ても商品が違っていておもしろいと思ってもらえるように、構成の仕方やレイアウトもしょっちゅう変えているんです。どんなものも鮮度が大事ですからね。
あとは、商品に魂を吹き込むことかな。このうつわはクラスのアイドル的存在、委員長タイプ、大人しい子、みたいな。抽象的な表現も、その人の中にちゃんとテーマがあったり、こだわりや理屈があれば伝わります。熱量もあればなおよし!それはヤッチとムーンでもナオミディスコでも同じです。
夏井:なるほど。鮮度と熱量が大事、と。メモメモ……。
お店に足を踏み入れるだけで新鮮な気持ちになれたり、ときめきを感じられるってとってもステキですね。
さいごに。
夏井:ナオミディスコのこと、だいぶわかってきましたよ〜。
「かいもの」も「よみもの」も、おもしろそうなものがたくさん詰まっていて、まさにディスコ!って感じですね。
キネ:音楽やっていた時はロックバンドだったんで実はあまりディスコに行ったことないんですけんどね(笑)DJが沢山ある曲からフロアの人に楽しい時間を届けるように選曲していくのと同じで、ときめきを届けるプレイリストのような存在になりたいです。
夏井:ときめきのプレイリスト、あったら嬉しいです。とっておきの商品やコンテンツをこれから楽しみにしています。今日はありがとうございました!
キネ:ありがとうございました!のんびりお待ちいただけるとうれしいです(笑)
END
書いた人
ナツイ ヒトミ
株式会社neccoのエディター兼フォトグラファー。仙台生まれ仙台育ち、いまは秋田でのんびり暮らしています。好きな野鳥はシジュウカラ、モズ、コゲラ。